グーグルアドセンス広告の新機能「ページ単位の広告」を実際に設定し、使ってみました。
効果はどれくらいあって、クリック率などへの影響はどれくらいだったんでしょうか?
実際のデータを見ながら検証していきたいと思います。
新機能は実際に必要なんでしょうか?
ページ単位の広告
グーグルアドセンス広告から、4月28日に使用が可能となったページ単位の広告
どんな機能なのか、実際に設定して試してみました。
まだ、データは少ないですが参考までにご覧下さい。
設定方法
自分でも試してみたいと言う方がいたら、設定方法は下記の記事に書いてあります。
「ページ単位の広告」を使ってみた!設定方法と効果は1.3倍の広告収入?
どんな機能が追加されたのか、をおさらいしておきます。
モバイルアンカー広告
モバイルアンカー広告といって、スマホなどのでデバイスでブログやサイトを閲覧したときに、画面の下のほうに表示される広告です。
グーグルアドセンスのページ単位の設定では、ページ閲覧時には、スライドでアンカー広告を消せる機能を搭載しています。
モバイル全画面広告
全画面広告は、文字通り画面全体に出てくる広告です。
ただ、全画面に表示されるタイミングがそのページを視聴者が離脱しようとしたタイミングになります。
リンク先へ行くなどという動作を取ったタイミングで表示される広告となっているんです。
まさに一面の画面ジャックです。
今回の新機能である「ページ単位の広告」はアドセンス広告のルールである1ページに3つの広告までと言うルールの対象外となっていますので、事実上掲載できる広告数が増えたことになるんです。
効果検証
実際の広告を設定してみた検証結果になります。
検証したブログ
特化型:ホビーやレジャー
PV数:平均1万PV/日
広告表示回数:27,000回/日
効果の検証結果です。
クリック率
クリック率の効果はこうなりました。
アンカー:3 ÷ 2,361 = 0.00127 ⇒0.127%
全画面:16 ÷ 582 = 0.02749 ⇒2.749%
アンカーと全画面ともに、1ページごとに1回表示されると考え、表示回数ごとでのクリック率を算出しました。
今回ページ単位の広告の効果健勝に使用したブログの1PVあたりのクリック率は、平均1.67%ですので、モバイル全画面表示の効果はかなりいいものかと考えられます。
広告単価
広告単価の効果はどうでしょうか。
アンカー:133 ÷ 3 = 44円
全画面:617 ÷ 16 = 38.5円
検証ブログでの平均広告単価は、35円前後なので、平均的な数字と言えますね。
広告表示回数
データを取った期間に表示された広告の回数は、3万7968回
どれくらいの表示回数の増加があったんでしょうか?
ページ単位の広告によって表示された回数を考慮すると
アンカー広告:(2,361+35,025)÷35,025 = 1.067 ⇒6.7%増加
全画面:(582+35,025)÷35,025 = 1.016 ⇒1.6%増加
単純にこれだけ見ると、それほど広告表示回数は増えないように見えます。
しかし、検証ブログのPV数1万に対してどれだけチャンスが増えるかを考えて見ます。
アンカー広告:10,000 ÷ 2,361 = 4.23 ⇒4人に1人表示
全画面広告:10,000 ÷ 582 = 17.18 ⇒17人に1人表示
その他の影響
アドセンス広告の新機能を追加することで、視聴者への影響が出るのではないかと考えましたが・・・
直帰率など
滞在時間や直帰率などへの影響はほとんどありませんでした。
しかし、これは特化型ブログであり、その情報を求めているファンに対する記事を専門的に書いてあるブログだからだとも思います。
トレンドブログなどで、たくさんの広告やアンカー広告が出てきたら、もしかしたらページをとじてしまう可能性もあります。
その点を考慮して運用していくのが良いと思います。
効果の結論
アンカー広告:広告表示回数は上がるが、クリック率は低い(平均よりもはるかに低い)
全画面広告:表示回数は少ないが、クリック率は平均よりも高い
アンカー広告は使用せず、全画面広告を使用していこうと思います。
効果の検証は以上です。
全画面広告のデータの量がまだまだなので、データが増え、さらに視聴者への悪影響が出てくるようでしたら、追加で効果検証の結果を書いていきます。
実際に設置する方は下記記事を参考にされてみてくださいね。
「ページ単位の広告」を使ってみた!設定方法と効果は1.3倍の広告収入?
ヴィロガーの荻原でした。